作業別モデル対策シート対象:有害性
作業別モデル対策シートとは
主に中小規模事業者など、リスクアセスメントを十分に実施することが難しい事業者を対象に、専門性よりも分かりやすさや簡潔さを優先させ、チェックリスト、危険やその対策(リスク低減措置)を記載したシートです。リスクレベルは考慮せずに作業別に代表的なリスク低減措置を記載しています。作業別モデル対策シートは、下記のような活用を想定しています。
- 現在の事業所などでとられている対策に抜け漏れがないかの確認
- どのような対策を講じるかの検討を支援
- 危険な箇所の気付きのツール(どこに危険が潜んでいるかに気付くことを支援)
作業別モデル対策シートの使い方
「チェックシート」と「代表的なリスク低減措置」の二部構成となっています。まず「チェックリスト」を用いて、現在の化学物質の取り扱い状況において、危険な行動をとっていないか、対策の抜け漏れがないか、盲点となっている観点がないかなど、危険が懸念されないかを確認しましょう。
危険が懸念される場合に、「代表的なリスク低減措置」を確認し、事業場で実施すべきリスク低減対策について検討しましょう。検討結果は、「作業別モデル対策シートのまとめ」にとりまとめて、労働者に周知しましょう。
- 注意事項
- 作業別モデル対策シートでは、代表的なリスク低減措置を記載しています。事業場の環境や作業内容によっては、記載していない対策もありますので注意が必要です。リスク低減措置の検討・導入にあたっては、必要に応じて専門家やメーカー、化学物質管理に関する相談窓口※などに相談しましょう。
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化学物質管理に関する相談窓口のご案内:ラベル・SDS・リスクアセスメントについて
相談窓口では、ラベルやSDSの記載内容の理解やこれを活用したリスクアセスメントの方法にお困りの事業者や担当者の皆様からのご質問にお答えしています。またリスクアセスメントに係る訪問支援も行っています。 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000046255.html
作業別モデル対策シートの種類
厚生労働省では、以下の25種類の作業別モデル対策シートと4種類の各作業に共通する対策シートを作成しています。これらの作業以外の作業については、「作業別モデル対策シート(ひな形)」を活用することで、事業場や作業に応じた対策シートを作成することができます。