平成22年の休業4日以上の労働災害における死傷者数は116,733人で、そのうち製造業は最も多く28,643人(24.5%)でした。製造業の中で食料品製造業は8,369人(29.2%)に上り、食品を調理・提供する飲食店業においても4,021人の死傷者が出ています(図1)。また、小売業でもスーパーなどのバックヤードに「食品加工作業」があり、その作業において災害が発生していることが想定されます。
食品加工作業の労働災害の特徴としては、床が濡れていることなどによる転倒、機会によるはさまれ・巻き込まれ、包丁や器具による切れ・こすれなどがあります(表1)。