危険箇所の表示等の危険の「見える化」
危険の「見える化」は、職場の危険を可視化(=見える化)し、従業員全員で共有することです。転倒のおそれのある箇所がわかっていれば、慎重に行動することができます。
職場の中で転倒災害が多発している箇所は、危険マップやステッカーの貼り付けなどにより作業員全員で情報を共有し、安全意識を高めましょう。
<危険マップの作成・活用方法>
@職場の平面図など(職場マップ)を用意します。ない場合は新たに作成をします。
A職場内の危険な箇所や危険な作業について、従業員の参加のもとで洗い出しをします。
この場合、次のような箇所や作業が参考になります。
・過去に災害が発生した箇所
・ヒヤリ・ハット事例の多い箇所
・危険予知活動で注意が必要とされた箇所
・リスクアセスメントで作業場の注意が必要とされた箇所や作業
B危険を回避するために、従業員が注意をしなければならないこと、守らなければならないことを、全員参加で検討します。
C職場マップに危険箇所を明示し、危険マップを作成します。この場合、危険箇所をわかりやすく示すための「マーカー」を貼り付けると、危険箇所がより分かりやすくなります。
Dまた、危険個所について遵守すべき事項等のコメントも記載します。検討段階では貼り替えが容易な付箋紙等を使うと便利です。
E作成した危険マップは、従業員が集まる休憩室等に掲示し、注意喚起や安全意識を高めるようにします
<危険ステッカーの作成・活用方法>
@危険個所の確認と危険への対処の検討
危険マップで危険とされた箇所や職場の安全についての話合いで危険とされた作業や箇所について、どのように危険に対処したらよいかを検討します。
A危険ステッカーのコメント作成
危険ステッカーのコメント欄に、危険の内容、危険への注意事項、安全のため守るべきことなどを記入します。下のステッカーの絵にコメントの例を記入しています。
B危険ステッカーの掲示
危険マップで危険個所とされた実際の作業の現場に掲示します。作業場所に掲示できない場合は、コメント欄に場所と注意事項等を記入し、事務室や休憩室等従業員が集まる場所に掲示して注意を喚起する方法もあります。
C様々な利用方法
・ 危険ステッカーは、場所の危険の警告だけでなく、例えば今週の安全衛生注意事項等として、話合いで決めた注意事項や安全遵守事項などをコメント欄に記載して、事務室等に掲示して注意喚起する利用方法もあります。
・ 危険ステッカーは、危険の種類ごとに作成してありますが、その他の危険については、「危」と書かれたステッカーを使います。