疲労による交通労働災害を防止するため、改善基準告示を守り、適正な計画によって、運転者の十分な睡眠時間に配慮した労働時間の管理をしましょう。
十分な睡眠時間を確保するために必要な場合は、より短い拘束時間の設定、宿泊施設の確保などを行いましょう。
次の事項を記載した走行計画を作成し、運転者に適切な指示をしましょう。
◆走行の開始・終了の地点、日時
◆運転者の拘束時間、運転時間と休憩時間
◆走行時に注意を要する箇所の位置
◆荷役作業の内容と所要時間(荷役作業がある場合のみ)
◆走行経路、経過地の出発・到着の日時の目安
運記録計(タコグラフ)を活用して乗務状況を把握しましょう。計画どおり走行できなかった場合は、原因を把握し、次回の走行計画の見直しを行い、運転者の疲労回復に配慮しましょう。
疾病、疲労、飲酒などで安全な運転ができないおそれがないか、乗務を開始させる前に点呼によって、報告を求め、結果を記録しましょう。
睡眠不足や体調不良などで正常な運転ができないと認められる場合は、運転業務に就かせないなど、必要な対策を取りましょう。