ブルドーザを移動式のクレーンで引き出した際、過負荷でジブ及び起伏シリンダが折損
| 業種 | 自動車整備業 | |||||
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| 事業場規模 | 5~15人 | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | 移動式クレーン | |||||
| 災害の種類(事故の型) | その他 | |||||
| 被害者数 |
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| 発生要因(物) | 機械、装置、用具、什器の配置の欠陥 | |||||
| 発生要因(人) | 危険感覚 | |||||
| 発生要因(管理) | 安全装置をはずす、無効にする | |||||
No.100107
発生状況
この災害は、以前から放置されていた土砂に埋もれたブルドーザを移動式クレーンにより引き出そうとしていた時に、4段伸縮式ジブの3段目およびシリンダーが過負荷によって「へ」の字形に折損したものである。災害発生当日の始業時、土捨て場に放置されていたブルドーザを引き出し、修理可能か否かを確認するよう指示されたクレーン運転手は、玉掛け作業者と共にジブ伸縮式のホイールクレーン(つり上げ荷重26トン)で現場に向かい、まず、ブルドーザ周辺の土砂をドラグショベルを用いて取り除いた。午前9時頃ワイヤロープをブルドーザ後部に掛けて、引き出そうとロープを巻き上げたが、ホイールクレーンの過負荷防止装置の自動停止機能が作動し、巻き上げが停止した。その時ブルドーザは全く移動せず、元の位置のままであり、浮き上がることもなかった。そこで、クレーン運転手は過負荷防止装置の自動停止機能が作動しなければブルドーザを引き出せると考え、過負荷防止装置の自動停止スイッチを「解除」に設定し、再び巻き上げを開始したところ、ホイールクレーンの3段目のジブ及び起伏シリンダーが「へ」の字形に変形し、折損した。
原因
この災害の原因としては、次のことが考えられる。1 ホイールクレーンの過負荷防止装置の自動停止機能を解除して、巻き上げ作業を行ったこと
2 ブルドーザを所有する会社、ホイールクレーンを所有する会社及びクレーン運転手の所属する会社が各々別会社であり、会社間の情報のやりとり、特に作業を安全に遂行するための情報交換が十分ではなかったこと
対策
この災害は、土捨て場に放置されていたブルドーザをホイールクレーンで引き出そうとした時に、過負荷が原因で4段伸縮式ボックス型ジブの3段目と起伏シリンダが「へ」の字形に折損したもので、同種の災害を防止するためには、次のような対策の徹底が必要である。1 グループ企業全体を含めた安全衛生管理体制の整備
グループ企業、協力会社等作業に参加するすべての企業が行う共同作業専用の総合的安全衛生管理体制を整備すること
2 移動式クレーンの点検・整備
年次、月例の定期自主検査や作業開始前点検を確実に行い、必要な補修・整備を実施すること
3 安全衛生教育の徹底
安全衛生教育を適切な間隔で、定期的に実施し、作業者の危険作業に対する認識を深めること。
4 安全作業マニュアルの整備・徹底機械・装置毎の特性に応じて、簡易且つ明確な安全作業マニュアルを整備し、その遵守を図ること
厚生労働省