職場のあんぜんサイト

  1. ホーム
  2. 労働災害事例
  3. 労働災害事例(検索結果詳細)

労働災害事例

ベルトコンベヤーに巻き込まれ死亡

ベルトコンベヤーに巻き込まれ死亡
業種 その他
事業場規模 -
機械設備・有害物質の種類(起因物) コンベヤー
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:-
不休者数:- 行方不明者数:35人
発生要因(物)
発生要因(人)
発生要因(管理)

No.382

発生状況

当鉱山は、鉱山作業者35名(うち、保安技術職員9名、請負8名)により、露天採掘場にて月産約15万トンのけい石を採掘し、選鉱場で破砕、選別後、全量をコンクリート用骨材等の砕石として出荷している。
 当該請負会社は、日常の業務として、選鉱場一次破砕系の始業点検、落鉱の処理及び清掃などを請負っており、り災者は通常午前6時に出勤し、一次破砕系の始業点検を行い、一次破砕系の運転開始後は清掃等の雑役を行っていた。
 災害発生当日、り災者は通常どおり午前6時頃出勤し、一人で一次破砕系の始業点検に向かった。
 その後午前7時30分頃、り災者より中央操作室にいる選鉱場のオペレーターに対し一次破砕系の運転を開始して欲しい旨無線で連絡があり、一次破砕系は午前7時50分頃運転を開始し、当該B-3ベルトコンベヤーは通常どおり、運転開始から正午まで運転されていた。
 り災者が正午になっても昼食をとりに中央操作室に戻らないため、不審に思った選鉱場のオペレーターは、無線及び構内放送で呼び出してみたが応答がなく、坑外保安係員へその旨連絡をした。
 直ちに捜索が開始され、しばらくして一次破砕系B-3ベルトコンベヤーの頂部落とし口から約7メートル下方の、返りベルトと蛇行防止用押さえローラー(コンベヤー頂部より下方に向かって左側)との間に右腕を肩口まで巻き込まれ、中央部のローラーフレーム(ローラーなし)と返りベルト間にはさまれた状態のり災者を発見した。
 直ちに、り災者は救急車で病院に収容されたが、午後1時16分に死亡が確認された。

原因

午前10時頃ダンプ運転手が、り災者が一人で一次破砕系B-3ベルトコンベヤーの歩廊に居るのを見かけているが、その後り災者の行動は不明である。また、災害発生時目撃者がいないため原因は特定できないが、発見時のり災者の状況及び現場の状況から以下のとおり推定される。
(状況)
・ り災者は、上下ベルトの間が53cmしかない狭いところに仰向けの状態で発見された。
・ 蛇行防止用ローラーのフレームに手の滑ったような筋(跡)と、フレーム内側に何かが当たった跡が残っている。
・ 当該り災箇所の約76メートル下方の返りベルトの居付除去装置(スクレーパー)に、り災者が使用していたと思われるハンマーが引っかかっているのが発見された。
・ 当該B-3ベルトコンベヤーは落鉱が多く点検通路全体に散乱していた。また、非常停止引き綱は、かつて落鉱で作動したため点検通路の外側へ移設されており、り災者からは届かない位置にあった。
(原因)
 り災者は、蛇行防止用ローラーのフレームに手をついて上半身を支えるようにして運転中のベルトコンベヤーの上下ベルト間に上半身を入れ、返りベルトと蛇行防止用ローラー間に引っかかった落鉱を取り除こうとした等、何らかの作業を行った際に巻き込まれたものと推定される。

対策

[1] ベルトコンベヤーの運転中に、補修、清掃等は行わない。
[2] [1]について保安教育を徹底する。
[3] 落鉱防止のため、ベルトコンベヤーの輸送鉱量の調整、ベルト脇にスカート設置等を行う。
[4] 非常停止用引き綱をベルトコンベヤー側に移設する。
[5] ベルトコンベヤー脇に巻き込まれ防止等のため手すり等を設ける。