1.総評
「見える」安全活動コンクールは今年度で5回目を迎え、応募数は366件となった。昨年度に引き続き、企業等の新しいアイデアによる活動や相当な試行錯誤の取り組みの結果として創意工夫を感じさせる事例が多数収集できた。具体的には、フォークリフトの走行通路内に人が入ったことを音と光で運転手に知らせることにより接触防止を図る事例、重量物の重量や運搬ルールの見える化により腰痛防止を図る事例、脱水症状の見える化により熱中症を予防する事例、化学物質や危険有害物質の安全作業を見える化した事例など、創意工夫を図った事例が多く見られた。また、色彩を活用したものや、最新のウェアラブル端末を活用したもの、事業場内の危険箇所などのマップを作成・活用したものも見られた。
さらに、これまで応募の多かった建設業、製造業に加え、学校、飲食店、清掃業など第三次産業の業種や陸上貨物運送事業などからの応募や中小企業からの応募も増えてきており、今後、より幅広い業種における安全活動の更なる活性化が期待される。
2.優良事例について
以下の類型ごとに、創意工夫が認められ簡易な取組であるが効果的であると評価できる優良な75の事例を選定した。
人力小運搬の重量物の見える化 | 腰痛予防のための「重量物の見える化」 | オリジナル動画によるラジオ体操の見える化 |
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鹿島建設(株)
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鹿島建設(株)
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(株)竹中工務店
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タイヤ付収納箱を利用した腰痛対策 | ||
寿建設(株)
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(上記類型の優良事例のうち、第三次産業のものを再掲)