ビルの窓ガラス清掃中、ブランコのロープが親綱から解けて、作業者が墜落
| 業種 | ビルメンテナンス業 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業場規模 | 30~99人 | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | ゴンドラ | |||||
| 災害の種類(事故の型) | 墜落、転落 | |||||
| 被害者数 |
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| 発生要因(物) | ||||||
| 発生要因(人) | ||||||
| 発生要因(管理) | ||||||
No.100536
発生状況
この災害は、一人乗り用ブランコ台を用いて、6階建てビルの外部窓ガラス清掃作業中に作業者が墜落したものである。災害発生当日、ビルメンテナンス会社から窓ガラスの清掃を請け負ったX社は作業責任者A、作業者BおよびCを現地に派遣し、AとBはビルの6階から2階まで2方面づつ受け持ち、Cは1階部分の四方を担当することを決めて、作業を行った。
作業はブランコ用ロープの先端に取り付けたシャックルを屋上に設置し、親綱に取付けてから、ブランコ台に乗り、人力でロープを緩めながら下降して、上から下へ窓の清掃を行うものである。
Bは安全帯を身につけ、ヘルメットを被っていたが、作業効率が悪いので、Aの判断で安全確保ロープは設置しないで作業を開始した。Bは2列分の作業を終了したところで、休憩をとった。15分程して作業を再開し、3列目の6階の窓を清掃していたとき、突然親綱に通したシャックルに結んでいたブランコ用ロープが解けて、ブランコ台もろとも約22m下の地面に墜落した。
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。| 1 | 親綱に通したシャックルにブランコ用ロープを結び付けたが結び方が不十分で、結びがほどけたこと |
| 2 | 安全帯を使用する際に必要な安全確保用ロープが設置されてなかったこと 安全帯の使用方法は安全確保用ロープの末端部に作った結び目に、安全帯のフックを掛けるものであるが、この方法は作業者の下降状態に応じて、安全帯の取り付け位置を調節できないので、効果的な方法でないと判断していた。 |
| 3 | 屋上の親綱に通したシャックルにブランコ用ロープを確実に緊結する作業方法および作業手順(安全のための急所を含む)が定められてなかったこと |
| 4 | 作業責任者が自らも作業に従事しており、作業中の作業者に対する監督指導が不十分であったこと |
| 5 | 作業責任者および作業者に対する安全教育が徹底されていなかったこと |
| 6 | 安全管理体制が確立していなかったこと |
対策
この災害はビルの窓の清掃作業中、作業者がブランコに座ったまま地上に墜落したものであるが、同種災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要と考えられる。| 1 | シャックルにブランコ用ロープを確実な方法で取り付けること |
| 2 | ブランコ用ロープと別に安全帯を取り付けるつかみ金具を装備した安全確保ロープを設置すること 安全確保ロープは確実に取り付け、建造物の角等に接触する場合には、ゴム、布等を用いてロープを保護する必要がある。 また、つかみ金具の作動が正常であることを確認することも大切である。 |
| 3 | 安全な作業方法および作業手順を定め、作業者に周知徹底すること |
| 4 | 作業責任者は、作業者が作業方法および作業手順が守られるように、作業中にも監督指導すること |
| 5 | 作業責任者および作業者に対する安全教育を実施すること |
| 6 | 現場ごとに安全担当者を指名し、安全管理を徹底すること |
厚生労働省