安全衛生のキーワードで関心が高いものについて解説しています。
危険感受性とは、何が危険か、どうなると危険な状態になるのかを直観的に把握し、危害の程度・発生確率を敏感に感じ取る能力をいいます。
設備・環境の整備等安全対策が進んだことにより、一昔前と比べて労働災害は大幅に減少していますが、一方で、労働災害を目撃する機会が減少し、「何が危険か」「どうなると危険な状態になるのか」を直感的に感じ取りにくい環境になっています。また、雇用の流動化や就業形態の多様化、設備の自動化・省力化・集約化の進展、アウトソーシングの進展等による混在作業の増加等、労働者を取り巻く状況が大きく変化する中、団塊の世代の大量退職等に伴い、職場の安全衛生水準の低下が懸念され、具体的に以下の課題が現れはじめています。
こうした実情を踏まえ、若者または未熟練労働者の危険感受性を高める方策の一つとして、危険体感教育(疑似体験)の実施や、作業チーム同士の話し合いが有効であると考えられています。
なお、第12次労働災害防止計画においても危険感受性向上が盛り込まれており、危険感受性の向上が労働災害を防止する上で重要な課題となっています。