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安全衛生キーワード(用語集)

安全衛生のキーワードで関心が高いものについて解説しています。

静電気

1 静電気とは

元素の最小単位である原子は、正電荷をもつ陽子の周囲を、負電荷をもつ電子が周回し、陽子と電子の量は安定しています。

ところが、物体間の摩擦、接触等により、負電荷をもつ電子が密接し、一方の物体の表面から、もう一方の物体の表面に電荷が移動すると、密接した物体が分離する際、物体は「正(プラス)」か「負(マイナス)」のどちらかに帯電します。

即ち、電子が取り去られた(電子を失った)物体は正の帯電となり、電子が増加した(電子を得た)物体は負の帯電となり、物体が帯電している(プラスかマイナスの電荷を帯びている)状態を「静電気」といいます。

2 静電気に起因する災害

電気は、電子が相対的に多く存在する(電子密度が大きい)場所から、相対的に少ない(電子密度が小さい)場所へ移動しますが、蓄積された「静電気」のエネルギーが放電(電子が放出され、電流が流れる現象)した際の放電火花により、火災、爆発、電撃、二次災害等、様々な災害が発生しています。

これらの場合、静電気による放電が、火災、爆発の着火源となっているのですが、静電気及びその危険性に対する認識が不十分であると、「ある日突然」火災や爆発が発生した、という事態を招きます。また、静電気による災害は、相対湿度の低い時期に多く発生していましたが、近年、帯電し易い高分子化合物が多くの産業分野で使用されており、時期と場所を問わず発生しています。

【静電気の発生が、災害を引き起こす可能性のある事業場】

放電により、溶剤、溶剤含有物、紛体へ引火し、火災、爆発を引き起こしています。また、災害が発生した主な業種は、ゴム製品製造業、化学工業、パルプ・紙・紙製品製造業、繊維工業、ガラス・セメント製品製造業となっています。

  • 化学薬品、火薬等を扱う場所
  • 高分子化合物、フィルム、パルプ、紛体等絶縁性の物を扱う場所
  • 繊維、合成ゴム、紙等を扱う場所
  • 石油製の製品(例:ガソリン、シンナー等の危険物)を扱う場所
  • 印刷、製本等の加工過程の処理を行う場所
  • その他、様々な加工、処理を行う場所

3 関連資料

ガイドライン

  • 静電気安全指針PDFが開きます外部リンクが開きます
    独立行政法人 労働安全衛生総合研究所による、静電気安全対策のガイドライン。その「第3版(2008年)」の案内。