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熱処理作業におけるリスクアセスメントのすすめ方

2.リスクアセスメントとは


リスクアセスメントとは、作業場における危険性又は有害性を特定し、それによる労働災害(健康障害を含む)の重篤度(災害の程度) とその災害が発生する可能性の度合を組み合わせてリスクを見積り、その大きさに基づいてリスクを低減するための対策の優先度を決めた上で、リスクの除去又は低減の措置を検討し、その結果を記録する一連の手法をいいます。リスクアセスメントによって検討された措置は、安全衛生計画に盛り込み、計画的に実施する必要があります。その手順は概ね次のとおりです。

危険性又は有害性の特定

  • 油槽の高温の油が飛散しで人が火傷する危険がないか
  • 炉内保全工事の際酸欠の危険はないか。
  • 残留した洗浄油が気化し爆発の危険はないか。

リスクの見積り

  • 災害になった時、ケガの程度は?
  • その作業において危険に近づく頻度はどのくらいか?
  • そのリスクの大きさは?
  • 既存の対策は?

リスクを低減するための優先度の設定とリスク低減措置の検討

  • リスクを低減するための対策の優先度は?
  • 作業のやり方を変えられないか?
  • 何か設備的な対策がとれないか?
  • 管理的対策は可能か?
  • リスク低減措置を実施した後の低減効果は充分か?

優先度に対応したリスク低減措置の実施

記録

  • リスクアセスメントの結果及び実施したリスク低減措置を記録して、災害防止のノウハウを蓄積し、次回のリスクアセスメントに利用する

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