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印刷・製本作業におけるリスクアセスメントのすすめ方

1.リスクアセスメントの手法で危険の芽を摘み取ろう


職場では多種多様な作業が行われ、また、新たな作業方法の採用、変更及び作業の機械化などが進んでおり、それらの実態や特性にあった安全衛生対策を行っていく必要性が高まっています。職場にある様々な危険の芽(リスク)を見つけ出し、災害に至る前に、先手を打って対策を施し、リスクの除去・低減措置を行い、更なる労働災害の減少を図るための手法の一つに「リスクアセスメント」があります。

印刷・製本作業には、新聞、雑誌、パンフレットの作成や後行程に製本作業等様々な工程があります。この印刷・製本業における休業4日以上の死傷者の発生件数を見ると800件を超えています。そのうち災害の種類である「事故の型別」で見ると「挟まれ・巻き込まれ」だけで50%を超え、以下「転倒」「動作の反動・無理な動作」と続きます。このため、工場内での機械関係の作業についてまずは危ないと思われる作業に絞り込み、できるところからリスクアセスメントを始めてみましょう。

本マニュアルは、印刷・製本業に限らず、様々な業種で行われる印刷・製本作業に伴う災害を防止するためのリスクアセスメントの実施のすすめ方をまとめたものです。このマニュアルを活用して災害防止に努めましょう。

印刷・製本業における事故の型別労働災害発生状況(休業4日以上の死傷災害)

印刷・製本業における事故の型別労働災害発生状況(休業4日以上の死傷災害)
事故の型 平成14年 平成15年 平成16年 平成17年 平成18年 18年割合
(%)
合計 934 844 883 810 810 100.0
墜落・転落 85 61 58 56 53 6.5
転倒 71 87 99 79 106 13.1
激突 24 36 44 33 26 3.2
飛来・落下 32 20 36 36 27 3.3
崩壊・倒壊 10 9 9 9 11 1.4
激突され 16 22 17 17 23 2.8
はさまれ・巻き込まれ 520 456 466 449 410 50.6
切れ・こすれ 64 60 60 46 59 7.3
高温・低温の物との接触 7 3 5 2 3 0.4
有害物等との接触 5 1 4 2 1 0.1
動作の反動・無理な動作 74 66 64 59 64 7.9
交通事故 20 16 15 15 21 2.6
その他・分類不能 6 7 6 7 6 0.8

資料出所:労働者死傷病報告

印刷・製本業における事故の型別労働災害発生状況(平成18年)

円グラフ

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