解体工事業
設備解体作業
樹脂膜製造工場において、解体業者が運転を休止した設備の解体作業をしていたところ、金属製の箱から火が出た。すぐに火は収まり、火災は発生しなかった。
製造していた樹脂膜は、リチウムイオン電池用のセパレーターだった。製造時には、引火性を有する有機溶剤を使用していたため、箱内に残留していた少量の有機溶剤が、解体用の溶断バーナーの火により燃え上がったとみられる。
・引火性や可燃性を有する物質が存在するおそれがある場合には、火気を使用しないこと。
・作業前の養生や消火水の準備を怠らないこと。
・可燃性ガスの滞留や酸素欠乏のおそれがある場合は、濃度測定を実施すること。
・発注者は請負業者に危険性や作業上の禁止事項を伝えること。