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ヒヤリ・ハット事例
下水処理施設の油分分離装置で火炎
下水処理施設の油分分離装置で火炎
拡大
業種

廃棄物処理業

作業の種類

定期点検整備(部品交換)

ヒヤリ・ハットの状況

 下水処理施設において、排水中の油分を分離する機械の消耗部品の交換を行っていた。ボルトを緩めて交換するが、部品に油分が付着して工具が滑り、固いボルトが緩まなかった。油分を除去するためにパーツクリーナーを使用し、さらに固形化した油分を軟化させるため、ガストーチで加温した。
 4本目のボルトをガストーチで加温していたところ、下方で火炎が走るのが見えたため、慌てて退避した。

原因

・排水中の油分を分離する装置が水槽状になっていて自然換気が悪く、パーツクリーナーに含まれていた有機溶剤と噴射用ガスが水槽内に溜まったこと。
・ガストーチの火炎により着火したこと。

対策

・換気装置を使用し、強制的な換気を行う。また、スプレー缶の大量、長時間の使用は行わない。
・スプレー缶の多くは可燃性があり、火気の近くでの使用が禁じられている。スプレー缶の使用時には火気を使用しない。
・ケミカル系のスプレー缶は、有機溶剤等の引火性液体が含まれていることが多い。通常のスプレー缶よりもさらに火気に注意する。
・破裂するおそれがあるので、スプレー缶を高温にしない。