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ヒヤリ・ハット事例
製鋼工場の電気炉
製鋼工場の電気炉
拡大
業種

鉄鋼業

作業の種類

製鋼作業

ヒヤリ・ハットの状況

 製鋼工場の電気炉において、精錬を行うため酸素の吹き込み作業をしていた。作業場所が高温のため機械による遠隔作業としていたが、機械に不具合があり停止した。作業員が停止の原因を調査しようと機械に接近したところ、酸素ガスの流量が異常に多いことに気づき、酸素バルブを閉止した。
 もしも漏出先が閉囲空間であれば高濃度酸素雰囲気となり、たとえ難燃性の物質であっても燃え出す可能性がった。

原因

・電源系のコードに異常があって停電したため、機械が停止したこと。
・機械が停止しても、酸素の供給が止まらなかったこと。

対策

・機械が停止した場合には、関連機器も自動的に停止するようにする。
・流量や圧力などが規定範囲内を超えた際には、自動停止や警報装置を作動させる。
・閉囲空間では、滞留が起きないように適切な換気をする。
・不必要な閉囲空間が形成されにくいレイアウトとする。