製品倉庫内を徒歩移動中、フォークリフトにひかれ死亡

業種 | 一般貨物自動車運送業 | |||||
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事業場規模 | 30~99人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | フォークリフト | |||||
災害の種類(事故の型) | 激突され | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.97
発生状況
(1) 被災者Aは、N製鉄所構内で運搬作業等を請け負うY運輸(株)の従業員で災害発生時には、製鉄所T製品倉庫で製品の仕訳及び搬出作業に従事していた。(2) 当日は、B主任の指揮のもと被災者A及び同僚のCがそれぞれカウンターバランスフォークリフトを運転し、倉庫内で表面処理切板製品の仕訳けをし仕訳け場所から約30メートル離れた仮置場まで搬出する作業を行っていた。
主としてAは4.5トンフォークリフトを運転して仕訳け作業を、Cは13トンフォークリフトを運転して仮置場まで搬出する作業を行っていた。
(3) Aは、仕訳け場所にトラックで運搬されてきたパレット荷の表面処理切板製品(重量1個約3~5トン)を卸すよう指示を受けたため、仕訳け場所から北に約25メートル離れたところに駐車していたフォークリフトに乗り換えるため、約3メートルの高さに積まれた製品の陰から、仕訳け場所北側の幅約7.9メートルの通路に出たところ、空車で進入してきたCの運転する13トンフォークリフトの右側面に接触し巻き込まれた。
このときCの運転するフォークリフトの速度は3km/h程度であった。
(4) 災害発生場所で制限速度は、空車、実車の場合いずれも8km/hと定めていた。
(5) Aは、フォークリフトの運転経験年数は19年5ヵ月、Cは、23年である。
原因
(1) 周囲の安全を十分に確認せず、横断しようとした。(2) フォークリフトの視界に死角もあり、歩行者が見えにくく気づかなかった。
(3) 車両の通行する通路と人の通路とが十分に区分されていなかった。
対策
(1) 車両の通行する通路と人の通路を分離し、関係作業者に徹底する。(2) フォークリフトの進入を容易に関係作業者が認識できるように、回転式警告灯を装備する。
(3) フォークリフト運転者に対して、安全運転についての再教育を実施する。