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解体中のブロック塀が倒壊

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発生状況 この災害は、個人宅の塀の解体工事中に発生したものである。
 当工事は、塀(高さ4.1m、長さ8.45m)が隣家側に傾いているため、傾いている部分を撤去するものであった。当該塀は、下部のブロック部分(高さ2.6m、幅15cm)および上部の鉄製フェンス(高さ1.5m)で構成されており、高さ1.2m以上の部分から傾いていた。
 なお、ブロック塀内には直径0.9cmの鉄筋が縦に80cm間隔で11本、直径1.2cmの鉄筋が横に1m間隔で二2本入っていた。
 災害発生当日、作業は事業主以下3人で行われ、まず傾いていた塀を引き起こすため、立木にワイヤロープをかけ、当該ワイヤロープとフェンス南端にチェーンブロックをかけわたして引き、フェンス北端にワイヤロープを結び、人力で引いて塀をほぼ垂直に起こした。
 次に、ブロック塀の北側部分の上から3段目のブロックに穴をあけ、ワイヤロープを通し、抜けないように丸太で固定し、ワイヤロープの他の端を立木に固定した。
 ブロック塀の南側部分も同様にワイヤロープを丸太で固定し、他の端を階段の手すりに固定した。その後、鉄製フェンスを外し、ブロック塀の上1段をハンマーで壊した。
 立木に固定したワイヤロープを引いて、ブロック塀を倒そうとしたが、まったく動かなかったので、電気ドリル、ハンマーおよびたがねを用いてブロック塀の下部を80cm間隔ではつり、ブロック内の鉄筋をサンダーで切断することにした。
 午前中に約3分の2のはつりおよび鉄筋の切断作業を終え、ワイヤロープを人力で引き、塀を倒そうとしたが動かなかったので、午後から再びはつり作業を開始した。
 はつり作業を3人で開始してから50分後、突然、ブロック塀がはつり個所より倒れた。事業主他1名はブロック塀の両端で作業を行っていたため逃げられたが、被災者はブロック塀のやや内側で作業を行っていたため逃げ場がなく下敷きになった。
 なお、被災者は保護帽を着用していなかった。
原因 (1) ブロック塀の下部をはつり、ブロック塀内の鉄筋を切断したため、ブロック塀が不安定となったこと。
(2) ブロック塀の倒壊防止措置を講じていないにもかかわらず、ブロック塀を倒そうとする側で作業を行ったこと。
対策 (1) ブロック塀解体工事において、はつり作業を行う場合は、控えの設置等により倒壊防止措置を講じること。
(2) 解体する範囲をできるだけ短くすること。
(3) 作業手順および作業方法を定めて、これに基づいて作業を行うこと。作業方法については、塀が倒壊する危険範囲内に作業者が立ち入らない作業方法(解体機械等の使用等)を検討すること。
(4) 保護帽を着用すること。
業種 その他の建築工事業
事業場規模 1〜4人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 建築物、構築物
災害の種類(事故の型) 崩壊、倒壊
建設業のみ 工事の種類 その他の建築工事
災害の種類 コンクリート擁壁、レンガ等の倒壊
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:−
不休者数:− 行方不明者数:−
発生要因(物)
発生要因(人)
発生要因(管理)
NO.702
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