帯のこ盤ののこ屑を棒で掃除中棒が跳ねて当たる
| 業種 | その他の木材・木製品製造業 | |||||
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| 事業場規模 | − | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | 帯のこ盤 | |||||
| 災害の種類(事故の型) | 激突され | |||||
| 被害者数 |
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| 発生要因(物) | ||||||
| 発生要因(人) | ||||||
| 発生要因(管理) | ||||||
No.256
発生状況
被災者が所属している事業場は、モミ、ツガ等の針葉樹を素材として、敷板等に加工して製鉄関係事業場に納入したり、また、建築業者からの注文に応じて木材加工を行っているもので、社員数は6名である。工場内には大型の送材車式帯のこ盤のほか、かんな盤、丸のこ盤等の木材加工用機械が設置されている。送材車式帯のこ盤は、下部のこ車の下がピットとなっており、ピット底部に吸引ダクトが設けられ、のこ屑はピット内に落下し、吸引ダクトから排出されるようになっている。
災害発生当日、送材車式帯のこ盤の運転者(ハンドルマン)が、午前中に2時間ほどかけて帯のこの歯の目立てを行った。その後帯のこ盤にのこを取り付け、ピット内にのこ屑がたまっていたため堆積したのこ屑を杉の棒で突き崩して、吸引ダクトに吸引されるようにしてから製材作業を開始した。
午後になって、ハンドルマンは帯のこの交換を行い、製材作業を続けていたが、ピット内に堆積したのこ屑がピット上部から吹き出すようになり、作業ができなくなったため、近くで掃除を行っていた被災者にピット内ののこ屑の掃除をするよう指示した。
被災者がピット上の作業台に上がり、帯のこの覆いを取って中を確認したところ、ピット内にのこ屑が堆積し、吸引が十分できなくなっていた。
このため、吸引ダクトの吸引をスムーズに行わせようと、被災者が近くにあった長さ1.1メートルの樫の棒(帯のこ盤の制動装置が故障していたためこの棒により回転を止めていた。)によりピット内ののこ屑を突いていたところ、この棒が回転している帯のこの歯に触れて棒が反発し、被災者に当たった。災害発生時、帯のこ盤のスイッチはオンのままであり、運転状態となっていた。
原因
1 帯のこ盤の運転を停止しないままでノコ屑の掃除を行ったこと。2 のこ屑の掃除が十分行われていなかったため、ピット内にのこ屑が多量にたまったままとなっていたこと。
3 のこ屑を排出する吸引装置の整備が不十分であり、吸引能力が低下していたこと。
対策
木材加工用機械による作業において、機械の掃除、点検中の災害はしばしば見られる。このような木材加工用機械による災害を防止するための対策として次のことがあげられる。1 帯のこ盤などの動力機械の点検、修理、掃除等機械に触れ、あるいは近接する作業を行うときは機械の運転を停止してから行うこと。また、機械を停止したときは、起動スイッチに表示板を取り付けるなどにより、他の作業者が機械を運転しないようにしておくこと。
2 木材加工用機械については、のこ屑吸引装置等も含め定期的に点検を行うこと。また、のこ屑の掃除なども定期的に行うこと。
3 木材加工用機械作業主任者にその職務を励行させること。
4 非定常作業も含め作業マニュアルを整備するとともに、作業者に対し安全教育を徹底すること。
厚生労働省