農業用水管布設工事で、深さ約1.5mの構内部の床ならし作業中掘削法面が崩壊した
| 業種 | その他の土木工事業 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業場規模 | 1〜4人 | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | 地山、岩石 | |||||
| 災害の種類(事故の型) | 崩壊、倒壊 | |||||
| 建設業のみ | 工事の種類 | その他の土木工事 | ||||
| 災害の種類 | 土砂崩壊 | |||||
| 被害者数 |
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| 発生要因(物) | 自然の危険 | |||||
| 発生要因(人) | 危険感覚 | |||||
| 発生要因(管理) | 危険場所に近づく | |||||
No.100058
発生状況
農業用水管布設工事現場において、塩化ビニール製用水管(直径30cm、長さ6m)を埋設するため、ドラグショベルによって掘削された深さ約1.5m、幅約1.2m、長さ約8mの溝内部において、被災者は手作業による床ならし作業を終えて溝から出ようとしたところ、長さ5.7mに渡って掘削法面が崩壊し、生き埋めとなった。原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。1 地盤が埋め立て地で軟弱であったこと
2 崩壊の恐れのある箇所で土止め支保工等を設けることなく作業を行わせたこと
3 掘削についての作業計画がなかったこと
4 安全衛生管理体制が整備されていなかったこと
5 安全衛生教育が実施されていなかったこと
対策
農業用水管布設工事現場において、塩化ビニール製用水管(直径30cm、長さ6m)を埋設するため、ドラグショベルによって掘削された深さ約1.5m、幅約1.2m、長さ約8mの溝内部において、被災者は手作業による床ならし作業を終えて溝から出ようとしたところ、長さ5.7mに渡って掘削法面が崩壊し、生き埋めとなった。同種災害の防止対策としては次のようなことが考えられる。
1 地山が崩壊する恐れのある場合には土止め支保工を設置し、又は崩壊する恐れのない安全な勾配の掘削面とすること
2 地盤調査結果に基づき作業計画を策定すること
3 安全衛生管理体制を整備すること
4 安全衛生教育を実施すること
5 災害防止に発注者が協力すること
厚生労働省