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伐倒木の集材作業中、道路脇の立木が風で倒れ、待機中の作業者に激突

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発生状況 この災害は、カラマツ林の伐木・集材作業中に発生したものである。
 作業は、6名編成で行われていて、そのうちの2名は伐採現場下方の土場で、伐採したカラマツのトラックへの積み込み作業を行っていた。また、もう1名は少し離れたとこで1人でカラマツの伐採作業を行っていた。
 残りの3名は伐採現場の作業道で、2台の重機を使って伐倒木の集材作業を行っていたが、このとき、作業道の脇の生立木が突然倒れ、そばで集材した伐倒木の荷外しのために待機していた作業員に激突した。
 すぐに、乗用車で病院まで運んだが、頚椎損傷により死亡した。
 当日は、かなり強い風が吹いており、また、その現場では、災害発生日の3日前に、作業道脇の倒れた生立木に滑車を取り付け、伐倒木の引上げ作業を行っていた。
原因 この災害の発生原因は、集材作業の荷外しの作業のため作業道上で待機していた作業員のところへ、作業道脇の生立木が強風のために倒れ、作業員に激突したために発生した災害であるが、その原因としては次のようなことが考えられる。
1 立木が倒れてきた直接的な原因は、当日かなり強い風が吹いていたことから、この風の風圧により倒れたことが考えられる。
2 災害発生の3日前に、作業道の下方の伐倒木を引き上げるために、この立木に滑車を取り付け、ワイヤロープを通して重機で引き上げていた。
 この作業は2回行っただけで、作業がしにくかったことからすぐに中止され、2台の重機を使う方法に変更されている。
 しかし、この作業により、立木にはかなりの荷重と衝撃がかかったものと考えられ、根元も揺さぶられて緩んでいたものと考えられる。
3 この立ち木が生えていた現場の状況が、約35度の急斜面で、また、地層も地表面の40センチメートル下が軽石の層になっており、根入れが浅く根の踏ん張りが弱くて、倒れやすかったと考えられる。
対策 この災害は、カラマツ材の伐木・集材作業において、滑車を使って重機により引き上げられてくる伐倒木の荷外しのため、作業道の上で待機していた作業員のところへ、強風により倒れてきた生立木が激突したものであるが、同種災害を防止するためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 作業開始前に、作業現場周辺の調査を行い、立木、折損木などの転倒、または浮石、土砂などの転落、崩壊などのおそれのあるものを事前に処置しておくこと。
2 立木を集材作業の支柱として利用する場合には、根張りの状況、空洞、損傷等の有無を点検し、支柱として使用するときは、2箇所以上の控え索を設けること。
3 作業員の服装、履物などは、安全で作業性のよいものとし、保護帽は飛来・落下物用のもので規格に適合しているものを使用すること。
4 強風、大雨、大雪などの悪天候のため危険が予想されるときは、作業を中止すること。
5 災害が発生した場合などに備え、緊急連絡体制を整備しておくこと。
業種 木材伐出業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 立木等
災害の種類(事故の型) 激突され
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業箇所の間隔空間の不足
発生要因(人) 危険感覚
発生要因(管理) その他
NO.1125
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