圧送ホースが外れて、そのホースに叩かれ転倒して鉄筋に刺さった
業種 | 鉄道軌道建設工事業 | |||||
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事業場規模 | 30〜99人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | その他の建設機械等 | |||||
災害の種類(事故の型) | 激突され | |||||
建設業のみ | 工事の種類 | 鉄道軌道建設工事 | ||||
災害の種類 | その他の墜落 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業箇所の間隔空間の不足 | |||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) | その他の不安全な場所へ乗る |
No.1098
発生状況
地下鉄工事で、駅舎の床のコンクリート打設のため、先端の圧送ホースの筒先を引っ張らせながらブームを徐々に下げていた時、ホースジョイント部が切梁に引っ掛かった。被災者が下床鉄筋上でホースジョイントを切梁から外そうとしていた時、突然ホースジョイントが切梁からはずれた。ホースが外れた勢いで被災者に当たり叩かれ、下床鉄筋上に仰向けに転倒した。その際、下床鉄筋に取り付けてあった測量用高さ標示鉄筋が背中に突き刺さる。原因
この災害は、コンクリートポンプ車の圧送ホースが切梁に引っ掛かり、これを外すため、下床桁鉄筋上にいたXが手を出したとき、突然ホースジョイント部が切梁からはずれたため、このホースに叩かれて被災者が転倒したものである。[1] ホースジョイント部の引っ掛かりを外すため下床桁鉄筋の上部にいた。
[2] 突然、外れた圧送ホースに被災者Xが叩かれて、転倒した際下にあった、径10mm長さ約10cmの測量用高さ標示鉄筋に背中を刺されたものである。
[3] 圧送ホースを下床部分の作業場所に、早く持ちこもうとして、Yが無理にホースを引っ張ったためジョイント部が切梁に引っ掛かったものと思われる。
[4] Xは不安定で、かつ不安全な鉄筋桁上で引っ掛かったホースジョイントを外そうとした。
[5] ジョイント部が切梁から突然はずれて、ホースが揺れた。そのため被災者Xが転倒したものである。
[6] 後ろ向きにXが転倒して、下床鉄筋に取り付けてあった測量用高さ標示鉄筋に背中を串刺しされた。
対策
この災害は、作業場所の変更の際の段取りが悪く、コンクリートポンプ車のホースジョイント部が切梁に引っ掛かったのを外そうとして、不安定な場所にいたためホースが外れた勢いで、叩かれ転倒して下方の鉄筋に串刺しとなったものである。[1] コンクリート打設作業について、作業計画を作成しておくこと。
[2] 作業のホース取り込みについて、作業手順を作成すること。
[3] コンクリートポンプ車の操作者とリモートコントロールの操作者の連絡調整を確認させること。
[4] 安全教育を実施して、[1]、[2]、[3]について周知徹底する。
[5] 鉄筋の養生をすること。