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労働災害事例

木材加工所で皮剥ぎ機の保守中に、リングバーカーに挟まれ死亡した

木材加工所で皮剥ぎ機の保守中に、リングバーカーに挟まれ死亡した
業種 木材・木製品製造業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) その他の木材加工用機械
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 防護・安全装置が不完全
発生要因(人) 省略行為
発生要因(管理) 欠陥のある機械、装置、工具、用具等を用いる

No.101689

発生状況

 被災者は木材加工所に採用されて約4か月であり、2週間前から機械の操作方法などの説明を受けながら作業を行っていた。リングバーカーは原木が入ってきたことを光センサーで検知し、自動的にローラーが降りて原木を押さえて皮剥ぎを開始する。災害発生当日は、リングバーカーの調子が悪く、リングバーカーの電源が入ったまま調整作業を行っていた。
 被災者がリングバーカーに立ち入ったときに、原木を検知するための光センサーが被災者を検知し、ローラーが降りて被災者を押さえ付けた。
 作業手順では、リングバーカーの保守作業時には電源を切ることとなっていたが、守られていなかった。

原因

 電源を切らずに、リングバーカーに立ち入ったこと
 作業手順が守られていなかったこと
 木材加工用機械の危険性が周知されていなかったこと

対策

 新規採用者等に対して安全教育を行い、作業手順を守らせること
 電源を入れたままリングバーカーに立ち入らないよう周囲に柵等を設け、出入口にインターロック付きドアを設けること。なお、他の作業者が間違ってドアを閉めないよう鍵付きのものとすること