乗用草刈機を運転中に、果樹の枝に衝突し、枝と乗用草刈機の間に挟まれ死亡した
| 業種 | 農業 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業場規模 | 30〜99人 | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | その他の一般動力機械 | |||||
| 災害の種類(事故の型) | はさまれ、巻き込まれ | |||||
| 被害者数 |
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| 発生要因(物) | 作業手順の誤り | |||||
| 発生要因(人) | その他の職場的原因 | |||||
| 発生要因(管理) | その他の不安全な行動で | |||||
No.101684
発生状況
| 果樹園において、被災者が乗用草刈機を運転中、果樹の枝に衝突し、枝と乗用草刈機の間に挟まれて死亡した。 被災者は、災害発生当日、朝礼で果樹園内の草刈りの指示を受け、朝から草刈りを行っていた。草刈りの手順について具体的な指示はなく、被災者が自らの判断で草刈りを行った。 被災者が発見されたとき、被災者がいたエリアの草はほぼ刈り取られ、被災者が乗った乗用草刈機付近の果樹のまわりだけ草が残っていた。このため、この箇所の草を刈るために乗用草刈機で果樹に近づいたところ、枝に挟まれ、胸部圧迫により死亡したものと考えられる。 |
原因
| ・ | 枝葉で視界が遮られる状態で、乗用草刈機の運転を行ったこと |
| ・ | 草刈作業について、被災者まかせになっていたこと |
対策
| ・ | 作業を行う前に、乗用草刈機で草刈りを行うのが適当でない箇所(樹木のそばや傾斜地など)がないかなどの確認を行って、作業計画を立てること |
| ・ | 樹木のそばで草刈作業を行う場合は、手押しの草刈機などを用いること |
| ・ | 乗用草刈機の走行経路に枝が張り出している場合は、作業前に除去しておくこと |
| ・ | 樹木の周囲を走行する場合の危険性を含め、乗用草刈機の安全教育を行うこと |
厚生労働省