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労働災害事例

農業用高所作業機を用いて摘果作業中に、果樹の枝と農業用高所作業機の搬器の手すりの間に頸部を挟まれ死亡した

農業用高所作業機を用いて摘果作業中に、果樹の枝と農業用高所作業機の搬器の手すりの間に頸部を挟まれ死亡した
業種 農業
事業場規模 1〜4人
機械設備・有害物質の種類(起因物) その他の一般動力機械
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業手順の誤り
発生要因(人) その他の職場的原因
発生要因(管理) その他の不安全な行動で

No.101683

発生状況

 果樹園において、被災者が農業用高所作業機を用いて摘果作業を行っていたところ、果樹の枝と農業用高所作業機の搬器の手すりの間に頸部を挟まれ死亡したものである。
 災害発生当日、被災者ともう一人の作業者Aは、朝から農業用高所作業機を用いて摘果作業を開始した。二人は別の箇所の摘果作業を行い、約50メートル離れていた。作業者Aは休憩時間になったので休憩場所に行った。被災者が来なかったので、作業場所を見に行ったところ、農業用高所作業機のバケットで意識がない状態の被災者を発見した。
 なお、この農業用高所作業機は、搬器にあるレバーやペダルで操作することができる。

原因

 災害発生時に見ていた者はいないので、明確でないが、災害発生後の状況から、摘果作業において、農業用高所作業機の搬器を果樹の枝に近づけすぎたことが考えられる。

対策

 農業用高所作業機を用いた摘果作業について、作業手順を定め、これに基づく安全教育を行うこと
 農業用高所作業機の搬器を果樹に近づけるときは、周囲を確認して、低速運転で行うこと
 農業用高所作業機の運転を行う作業者に安全教育を行うこと