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労働災害事例

作物の収穫中に乗用ハーベスタを後退させた際に、畑の段差に乗り上げて転倒し、そばで作業をしていた被災者が下敷きになった

作物の収穫中に乗用ハーベスタを後退させた際に、畑の段差に乗り上げて転倒し、そばで作業をしていた被災者が下敷きになった
業種 農業
事業場規模 1〜4人
機械設備・有害物質の種類(起因物) その他の動力運搬機
災害の種類(事故の型) はさまれ、巻き込まれ
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) その他
発生要因(人) その他の職場的原因
発生要因(管理) その他の不安全な行動で

No.101682

発生状況

 事業者が乗用のハーベスタを用いて畑の作物の収穫を行っていた。ハーベスタを後退させたところ、畑の段差(高さ40センチメートル)に乗り上げて転倒し、そばで作業をしていた被災者が下敷きになった。被災者はハーベスタでは刈取りできなかった作物を手で刈り取っていた。

原因

 作業者がそばにいるのに、ハーベスタを止めなかったこと
 作業者に対し、ハーベスタのそばに寄ってはいけないことを教育し、これを守らせていなかったこと
 後方を確認せずに、ハーベスタを後進させたこと
 刈取り作業を行う前に、畑の段差の位置や高さをチェックして、ハーベスタが転倒しそうな箇所がないか確認せずに作業を行ったこと

対策

 安全教育を行い、以下のことを徹底すること。
(1)ハーベスタを運転するときは、周囲に人がいないか確認し、人がいた場合には一旦停止して、人を退去させてから再起動すること。
(2)ハーベスタを後進させるときは、後方の安全を確認してから行うこと。
(3)ハーベスタの近くには、運転者以外は近づかないこと。
 刈取り作業を行う前には、段差などハーベスタで近づくべきではない箇所を明らかにし、安全に作業を行う方法(作業手順)を作成して、これを守らせること。
 段差を均すなど、畑の整備を行い、安全にハーベスタを運転できるようにすること