油が大量に漏れ火災
業種 | 石油製品・石炭製品製造業 | |||||
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事業場規模 | 300〜999人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | その他の材料 | |||||
災害の種類(事故の型) | 火災 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 防護・安全装置が不完全 | |||||
発生要因(人) | 分類不能 | |||||
発生要因(管理) | 不意の危険に対する措置の不履行 |
No.101675
発生状況
エチレンプラントでの定期修理後、操業再開のため配管のフランジ部に入れていた遮蔽仕切り板を外していた際、上流側の空気圧作動弁が突然動作し、フランジの隙間から油が6分で165トン漏れ、火災となった。 当該フロアの4名のうちフランジの奥側にいた2名と階下で別作業をしていた2名が逃げ遅れて死亡した。分解炉は全焼し、12時間後に鎮火した。 |
原因
・ | 空気圧作動弁は指令を受ければ作動する状態であったが、弁の施錠をせず、かつ、駆動用空気圧も遮断していなかったこと |
・ | 操作スイッチは高い位置にあり、人が触れた可能性は少ないものの、作業場所に近接していてカバーがなかったこと |
・ | 作業中に何かが接触した可能性が考えられること。 |
対策
・ | 動いてはならない装置は、動力源となる空気圧や電源も切る。また操作すべきでないスイッチは施錠やカバーをする |
・ | 階下では電気器具や火気を使用しており着火源となった。離れていても上下同時作業では、火気の使用制限が必要である |
・ | 定期点検修理などの工事中は、通常運転時と異なり、多会社、多人数で、通行止めとなる箇所もあるため、緊急時の避難誘導や誘導路の確認を怠らない |