メッキ槽のピット改修工事作業中、発生した六価クロムの粉じんや湧水にばく露
業種 | その他 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 危険物、有害物等 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
建設業のみ | 工事の種類 | |||||
災害の種類 | ||||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業環境の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 保護具、服装の欠陥 |
No.101668
発生状況
本災害はメッキ槽のピット改修工事作業で生じたものである。当日、工場内でメッキ槽が設置されていたコンクリート製ピットの周壁や床を斫り、床の土砂を約50 センチメートル掘り下げた後、新しくコンクリートを打設する作業を行っていた。現場のピット斫り作業中に、有害物質である六価クロムの黄色の粉じんや黄色の湧水が発生した。作業を行っていた10名が作業後に咳、鼻の異常を訴えた。 |
原因
・ | 工事開始前に危険有害物質調査を実施していなかったこと。またメッキ槽のピット改修工事作業に係るリスクアセスメントが不十分であったこと |
・ | 発注者と工事担当者間での危険有害性に関する情報共有や連絡がされていなかったこと |
・ | 作業者に有効な保護具(防じんマスク、保護眼鏡、保護手袋等)を使用させていなかったこと |
対策
・ | 工事開始前に危険有害物質調査を実施し関係者間で危険有害性に関する情報を共有すること。またリスクアセスメントを実施すること |
・ | 作業に適した性能を有する保護具を作業者に着用させること |