アパート浴室の清掃作業中に起きた次亜塩素酸ソーダによる中毒
| 業種 | その他 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業場規模 | 5〜15人 | |||||
| 機械設備・有害物質の種類(起因物) | 危険物、有害物等 | |||||
| 災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
| 被害者数 |
|
|||||
| 発生要因(物) | 作業方法の欠陥 | |||||
| 発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
| 発生要因(管理) | 保護具、服装の欠陥 | |||||
No.101661
発生状況
| 本災害はアパート浴室の清掃作業中に発生した中毒事例である。当日、被災者はアパート浴室の清掃を行うため、手動の蓄圧式噴霧器により水で希釈したカビ取り剤(次亜塩素酸ソーダを含む)を浴室内に噴霧した。この際、噴霧したカビ取り剤のミストを吸い込んでしまい、刺激臭と喉の疲みを感じたがそのまま作業を継続した。当日の業務を終えて、帰宅後も喉の痛み等が続き、翌日も症状に変化がないことから医療機関を受診した。 |
原因
| ・ | カビ取り剤の希釈濃度等を含めた浴室清掃等に係る作業標準を作成していなかったこと |
| ・ | 通常よりも高濃度のカビ取り剤を使用したこと |
| ・ | 十分な換気量の確保や有効な個人用保護具等を使用せずにカビ取り剤の噴霧を行ったこと |
対策
| ・ | 使用説明書の内容を遵守した作業標準を作成すること |
| ・ | 室内の換気に十分配慮し適切な個人用保護具、保護衣を使用すること |
厚生労働省