浮桟橋でのモーターボートの船室修理作業中、船室内出入口に滞留した排気ガスで一酸化炭素中毒
業種 | 卸売業 | |||||
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事業場規模 | 1〜4人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 危険物、有害物等 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業環境の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | その他の危険場所への接近 |
No.101659
発生状況
本災害は浮桟橋に係留するモーターボートの船室内のエアコン修理を行っていた際に生じた一酸化炭素中毒事例である。当日、労働者3名で、浮桟橋に係留するモーターボートの船室内のエアコンの修理作業を行っていた。モーターボートの船外機(内燃機関)をアイドリング状態にしていた。当該作業開始からおよそ2時間後、船室内出入口にいた被災者が突如倒れ、一酸化炭素中毒と診断されたものである。 屋外作業であったが、稼働させていた船外機から排出された排気ガスに含まれる一酸化炭素が弱い風に乗って船室内に侵入、船室内の出入口付近に滞留し、その場所で待機していた被災者が吸引したことで生じたものと推定される。空気より比重が軽い一酸化炭素の特性のため、低い体勢で作業を行っていた他の作業者には影響が小さかった。 |
原因
・ | モーターボートの船外機をアイドリング状態にしていたこと |
・ | 船外機から排出された排気ガスに含まれる一酸化炭素が弱い風に乗って船室内に侵入し、船室内の出入口付近に滞留したこと |
・ | 作業の危険性や有害性の把握をしていなかったこと |
対策
・ | 排出ガスを取り扱う作業に関するリスクアセスメントを行うこと |
・ | 排出ガスが船内に入らないように十分な能力を有する換気装置を設置すること。また、作業者が作業を行っている間、継続的に、一酸化炭素の気中濃度を測定すること |
・ | 一酸化炭素による中毒の危険有害性について十分な教育を行うこと |