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労働災害事例

ガスコンロの不完全燃焼で一酸化炭素中毒

ガスコンロの不完全燃焼で一酸化炭素中毒
業種 その他の小売業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 危険物、有害物等
災害の種類(事故の型) 有害物等との接触
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:2人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) 機械、装置等の指定外の使用

No.101657

発生状況

 本災害はラーメン店の営業時間内に起きた不完全燃焼に起因する一酸化炭素中毒事例である。当日は、開店準備作業を終えて開店後、被災者2名でスープや加熱調理の為の作業を行っていた。換気装置を稼働させていなかった。ガスコンロの径に対し直径の大きな寸胴鍋を乗せて調理作業を行っていたところ、被災者Aが厨房で意識を失い倒れた。被災者Bは、被災者Aが倒れたことに気づき、他店に電話した後、119番通報しようとしたところ、意識を失い倒れた。

原因

 ガスコンロの仕様に合わない寸胴鍋を使用したこと
 教育は行われていたが作業者が換気装置を稼働させていなかったこと
 日常のガス使用時の作業標準が作成されていなかったこと

対策

 作業のリスクアセスメントを行い、リスク低減措置を実施すること
 ガス使用時の作業標準を定め、作業者に周知すること
 作業者に対し、不完全燃焼及び不完全燃焼より発生する一酸化炭素による中毒の危険性と、一酸化炭素中毒に対する予防措置などを十分に教育すること