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労働災害事例

食料品包装用フィルム製造ラインで電気火災が発生、一酸化炭素中毒により死亡

食料品包装用フィルム製造ラインで電気火災が発生、一酸化炭素中毒により死亡
業種 プラスチック製品製造業
事業場規模 300〜999人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 送配電線等
災害の種類(事故の型) 火災
被害者数
死亡者数:2人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 分類不能
発生要因(人) 分類不能
発生要因(管理) 運転中の機械、装置等の掃除、注油、修理、点検等

No.101656

発生状況

 本災害は、工場内で稼働中の食料品包装用フィルム製造ラインにおいて発生した火災である。災害当日、午後9時頃に製造ラインのフィルム横延伸機(テンター)熱処理装置ゾーンに敷設されているケーブルが短絡、火災が発生した。その後、発生箇所からオイルマットやダクトに燃え広がり、さらに爆発を引き起こした。工場から逃げ遅れた作業員2名が一酸化炭素中毒で死亡したほか、脱出した作業員のうち1名が気道熱傷を負った。
 テンター設備のファンや電動機の点検は実施されていたものの、敷設されている配線はテンター設置から約30年間の間点検されず継続使用されていた。

原因

 設備の配線が点検の対象となっていなかったこと
 電気配線の近傍に可燃物(オイルマットやダクト)があったこと

対策

 電気設備の点検を確実に実施すること
 消防設備等の機能を確保すること
 避難経路を確保し非常時を想定した訓練等を実施すること