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労働災害事例

畑に野菜の苗を植え付けていたところ、雷に打たれて死亡した

畑に野菜の苗を植え付けていたところ、雷に打たれて死亡した
業種 農業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) その他の環境等
災害の種類(事故の型) 感電
被害者数
死亡者数:2人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 自然の危険
発生要因(人) 危険感覚
発生要因(管理) 危険場所に近づく

No.101642

発生状況

 畑で、野菜の苗を植え付ける作業をしていた。午後の休憩中に雨が降り始め、遠くで雷鳴が聞こえていたが、約30分後、雨が弱まったので作業を再開したところ、畑に雷が落ちた。畑で作業中だった被災者2人は意識を失い、呼吸も停止していた。同僚が心臓マッサージを試みたが、意識は回復しなかった。病院に救急搬送されたが、2人は死亡した。
 災害発生時、気象庁から当該地域に雷雨注意報と大雨注意報が発表されていた。

原因

 雷雨下で屋外作業を行わせたこと
 雷鳴が聞こえているにも関わらず、安全な場所に避難させなかったこと
 安全な避難場所がない場合、被害を最小限に抑えるための措置を講じていなかったこと

対策

 雷雨下で屋外作業は中断・中止すること
 安全な避難場所をあらかじめ定め、気象警報や雷鳴の有無に応じて適切に避難させること
 屋外で作業をする際は、事業主が常に気象状況を監視し、雷鳴の発達を示す黒い雲や風速が強まることに注意すること。また、作業開始前に気象予報を確認する等により情報を収集すること