同一事業場内別作業のラッカー塗装による有機溶剤中毒
業種 | 製造業 | |||||
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事業場規模 | 300〜999人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101633
発生状況
工場の部品置場において、被災者は金属製の部品の仕分作業を行っていたところ、シンナー臭を感じ、次第に頭痛を催し嘔吐した。災害発生当時、別の部署の作業者が被災者の近くでラッカースプレーを使用して臨時に部品の塗装作業をしていた。このラッカースプレーにはトルエン、キシレン等の有機溶剤、エチルベンゼン等の特別有機溶剤が含まれていた。 |
原因
・ | 検品作業のように有害物質を使用しない作業と同じ場所で、他の作業者が有機溶剤を使用する作業をしたこと |
・ | そのため、リスクアセスメント、対策等がとられていなかったこと |
対策
・ | 有機溶剤を使用する際は、換気設備を整備する。スプレー塗料は有機溶剤を含有しており、空気中に飛散する量が多いので十分注意する。屋外の場合でも風下に人がいないか確認する |
・ | 近くで他の作業を実施する必要があれば、他の部署に影響が及ばないように根本的な作業環境の設計を行い、保護具にのみ依存する作業を実施しない |