職場のあんぜんサイト

  1. ホーム
  2. 労働災害事例
  3. 労働災害事例(検索結果詳細)

労働災害事例

不適切に廃棄された医療廃棄物のガス缶を一時保管していた警備員が漏出したガスにより中毒

不適切に廃棄された医療廃棄物のガス缶を一時保管していた警備員が漏出したガスにより中毒
業種 警備業
事業場規模 300〜999人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 有害物
災害の種類(事故の型) 有害物等との接触
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物)
発生要因(人)
発生要因(管理)

No.101628

発生状況

 ビルに入っている医療機関から共用ゴミ捨て場に廃棄されたが、一般ゴミではなく産業廃棄物であるため回収不可となった使用済みの医療滅菌器用のエチレンオキサイド(特定化学物質)の缶、約50本が入った袋を警備室で保管していた。被災警備員は同室内でその袋から漏れた、エチレンオキサイドのガスを吸入し、警備室入口で倒れるなどの中毒症状が発現したため、病院に救急搬送され、エチレンオキサイドガスによる急性中毒と診断された。

原因

 有害性のある薬品等が不適切に廃棄された場合の取扱手順が準備されていなかったこと
 医療廃棄物の有害性について教育と認識が不足していたこと

対策

 当該医療機関に対して産業廃棄物の適切な管理と処理を徹底させる
 回収不可となった廃棄物への対応手順書を定め、警備員の作業内容を確認し、廃棄物に接触する場合には、必要な防護用品や換気のある場所、または密閉できる容器を用意する。人が居る場所には保管しない