容器が破損したフェノールによる薬傷、中毒
業種 | その他の食料品製造業 | |||||
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事業場規模 | 300〜999人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101627
発生状況
商品(ガラス瓶入りのフェノール(ラベル・SDS対象物質)液(医薬用外劇物)500ミリリットル)を納品時に、ガラス瓶を駐車場に落下、破損させた。割れたガラス瓶を素手で拾いプラスチック製のBOXに入れて軽自動車に積み込んだ。その車で次の納品先へ向かったが、商品に触れた指が赤く腫れ、気分も悪くなった。次の納品先から救急車で病院に搬送された。 |
原因
・ | 有害性の物質を取り扱う際の事故対応について、リスクアセスメントが不足していたこと |
・ | 破損品の回収作業にあたって保護具を着用せず、洗い流すなどの適切な応急措置をしなかった。回収した薬品の保存時に密閉せず、車内の換気が不十分であったこと |
・ | 事故があった場合には、直ちに本部の指示をあおぐ旨のマニュアルに対して、作業者が違反したこと |
対策
・ | 薬品の付着したものを触る時は、適切な手袋と呼吸用保護具を使用する。皮膚や眼に付着した時は、素早く大量の水で洗浄する |
・ | 割れた容器や薬品の清掃に使用した布や紙類は密閉容器に保存する |
・ | 車内で異臭を感じた場合はすぐに車両の窓を開け換気する |
・ | 事故時の対応手順書を用意し、連絡系統を明確にし、保護具や密閉容器などの事故対応用の物品を備え付ける |