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労働災害事例

移動式クレーン車のつりチェーンフックを掛け替え中にコンテナが倒れ、挟まれて死亡した

移動式クレーン車のつりチェーンフックを掛け替え中にコンテナが倒れ、挟まれて死亡した
業種 清掃・と畜業
事業場規模 1〜4人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 荷姿の物
災害の種類(事故の型) 崩壊、倒壊
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 物の置き方、作業場所の欠陥(部外の)
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) 危険な状態を作る

No.101608

発生状況

 移動式クレーン車のつりチェーンフックを掛け替え中に、コンテナ(縦360×横201×高さ130cm、重さ930kg)が倒れて挟まれ、被災者は左前頭部から出血した状態で発見された。救急車で病院に搬送されたが、左右肋骨の多発性骨折による呼吸不全のため死亡した。
 被災者は、保護帽を着用していなかった。コンテナは、ぬかるんだ場所に立てた状態で置かれており、自立していたかどうかは不明。
 この事故は、移動式クレーン車の運転操作を開始する前に発生しているが、クレーン車の定格荷重は630kg未満であるため、法違反である。

原因

1 コンテナを安定した状態(横置き)ではなく、立てて置いたこと
2 コンテナを置いた場所がぬかるんでいたこと。また、転倒防止の措置を講じていなかったこと
3 移動式クレーン車のつりチェーンフックを掛け替える作業を指示する際に、作業する場所を確実に指示しなかったこと(コンテナが倒れる可能性がある方向から作業を行ったこと)

対策

1 コンテナを置く場合は、安定した状態(横置き)で置くこと
2 やむを得ずコンテナを立てて置く場合は、地盤が固い場所に置き、転倒しないように固定すること
3 移動式クレーン車のつりチェーンフックを掛け替える際に、コンテナが転倒する可能性のある方向から作業を行わないこと