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労働災害事例

LPガスをバルクローリー車の容器に充てん時に、噴出したLPガスを浴びたことによる凍傷

LPガスをバルクローリー車の容器に充てん時に、噴出したLPガスを浴びたことによる凍傷
業種 運輸交通業
事業場規模 30〜99人
機械設備・有害物質の種類(起因物) トラック
災害の種類(事故の型) 高温・低温の物との接触
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 分類不能
発生要因(管理) 誤った動作

No.101600

発生状況

 被災者はLPガスをバルクローリー車の容器に充てんするため、充てん作業の準備作業を行っていたところ、誤ってローディングアームと呼ばれる連結管を接続することなくバルクローリー車のLPガス充てん口のバルブを開けたため、タンクに残っていたLPガスを体に浴び、全身凍傷を負ったもの。事故発生後、病院に搬送され治療を受けていたが、約2週間後に死亡したもの。充てん所側の設備は保安係員が行う決まりとなっていたため、同僚が係員を呼びにいっている間に被災者がバルブを開いたもの。漏洩量はおよそ73.4Lである。

原因

1 安全衛生教育未実施
2 装置・設備の点検・管理体制不備
3 作業者の作業手順・指示等の不履行

対策

1 ローディングアームとバルクローリーの充てん口が接続していない状態では、バルブを開くことができない構造に改造する等により、ローディングアームを確実に接続させた状態で充てん口のバルブを開くこと。
2 関係労働者に対してバルクローリーへのLPガス充てん作業に係る安全教育を再度実施し、作業手順の遵守について周知徹底させること。