浴槽清掃時に二酸化塩素の急激な反応により大量発生した塩素ガスの吸引による中毒
業種 | 接客娯楽業 | |||||
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事業場規模 | 30〜99人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 作業環境の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 誤った動作 |
No.101592
発生状況
浴槽や配管を二酸化塩素で洗浄する作業で、本来、バケツに水を入れて二酸化塩素発生錠剤5錠を溶かした後、浴槽に入れる作業を繰り返し、最終的に55錠を使用する予定であったが、一度に錠剤55錠をバケツに入れて溶かし、浴槽に入れたため、浴槽内から二酸化塩素ガス又は塩素ガスが発生した。被災者2名がそれを吸い込み、刺激臭がして涙流と鼻汁が出た。1名は症状がその場で治まったが、もう1名は涙流と鼻汁の症状があるまま通常業務を行い、帰宅後、息苦しさを感じ、病院に救急搬送され、塩素ガス中毒の疑いで入院した。 |
原因
1 | 適切な呼吸用保護具未着用 |
2 | 適切な呼吸用保護具未設置 |
3 | 適切な保護用眼鏡未着用 |
4 | 作業標準書・マニュアルの不備 |
5 | 緊急時マニュアル未作成 |
6 | 安全衛生教育不足 |
7 | 作業者の危険有害性認識不足 |
8 | 作業主任者・管理責任者等の指示内容の不備 |
対策
1 | 労働災害を防止するために必要な事項を盛り込んだ具体的な作業の方法及び作業の順序、異常時の措置などを記載した作業を行う労働者に理解しやすい作業手順書を作成し、その内容を労働者に周知すること。 |
2 | 労働者に適切な防毒マスク及び保護眼鏡を着用させて当該洗浄作業を行わせること。 |