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労働災害事例

配管切断時の残留クロロジフルオロメタン漏洩による中毒

配管切断時の残留クロロジフルオロメタン漏洩による中毒
業種 建設業
事業場規模 16〜29人
機械設備・有害物質の種類(起因物) その他の起因物
災害の種類(事故の型) 有害物等との接触
建設業のみ 工事の種類
災害の種類
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 分類不能
発生要因(管理) 危険な状態を作る

No.101584

発生状況

 空調機撤去作業において、被災者が天井裏に設置された冷媒配管を切断したところフロンガス(クロロジフルオロメタン)が噴出したもの。災害時、冷媒配管は空調機から取り外されていたが切断部分より先で閉止されていたため、切断部分にはフロンガスが充填された状態であった。天井裏に換気装置はなかった。ガス漏洩量は不明であるが、災害後に再稼動のために必要な量のガスを充てんしたところ、39kgであった。被災者はマスク等の保護具は使用していなかった。

原因

1 SDSの内容未確認
2 作業標準書・マニュアルの不備
3 緊急時マニュアル未作成
4 安全衛生教育不足
5 作業者の作業手順・指示等の不履行

対策

1 配管ごとの切断の有無について現場で表示を行い確認者を定めるなど、配管を切断する作業に係る作業手順書を作成し、同手順書に基づき安全教育を行うこと。
2 誤って配管を切断しフロンガスが噴出した場合の作業者及びその周囲の者に係る作業手順を定め、同手順書に基づき安全教育を行うこと。
3 フロンガスの危険性について、安全データシートを用いるなどして現場入場者に対し安全教育を行うこと。