スプレーガンを用いた吹き付け塗装作業による肺の炎症
業種 | 建築設備工事業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
建設業のみ | 工事の種類 | |||||
災害の種類 | ||||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101577
発生状況
自社作業場(倉庫)内において、被災者2名が建材見本を作成するため、養生フィルムを使って簡易的な塗装ブースを作り、スプレーガンを用いて吹きつけ塗装を行っていた。塗料はフッ素系ポリマーを含むものであった。両名とも徐々に動悸が起こる、喉に違和感を覚え咳が出始める等の症状が発生していたが、作業を継続したところ、後に肺が炎症を起こしていることが判明したもの。防毒マスクは使用していなかった。 |
原因
1 | SDSの内容未確認 |
2 | 適切な呼吸用保護具未着用 |
3 | リスクアセスメント未実施 |
4 | 作業標準書・マニュアル未作成 |
5 | 作業標準書・マニュアルの不備 |
6 | 安全衛生教育未実施 |
7 | 換気・排気装置未設置 |
8 | 換気不足 |
9 | 作業者の危険有害性認識不足 |
10 | 作業主任者・管理責任者等の危険有害性認識不足 |
対策
1 | 塗装作業時に全体換気装置等による換気を行い、かつ労働者に呼吸用保護具の着用を徹底させること。 |
2 | 労働者に対しSDSの周知を行うこと。 |
3 | リスクアセスメントを行い、安全衛生に関する教育を徹底すること。 |
4 | 内燃機関を有する機械を使用する際には、当該機械を屋外に設置するか、換気をする等して作業場の通風をよくすること。 |