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労働災害事例

下水用マンホールの洗浄を道路上で行っていたところ、脇見運転の一般乗用車にはねられ、死亡した。

下水用マンホールの洗浄を道路上で行っていたところ、脇見運転の一般乗用車にはねられ、死亡した。
業種 清掃・と畜業
事業場規模 16〜29人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 乗用車、バス、バイク
災害の種類(事故の型) 交通事故(道路)
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 部外的、自然的不安全な状態
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) その他及び不安全な行動のないもの

No.101568

発生状況

 道路上に設置された下水用マンホールの清掃・点検作業に2名で従事していた。被災者はマンホール内の洗浄、もう1名はマンホールポンプ制御盤の確認を行っており、交通誘導者は配置されていなかった。被災者がマンホールの蓋を開けて道路上から高圧洗浄スプレーガンを使ってマンホール内を洗浄していたところ、一般乗用車にはねられて死亡した。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 直接的原因
 加害者が脇見運転をしており、前方不注意であったこと。
2 間接的原因
 交通誘導者を配置していなかったこと。
 作業場所と標識板との間隔が狭かったこと。
 被災者に保護帽を着用させていなかったこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 作業標準を作成して、労働者に対して指導、教育を実施すること。
2 公道で作業を行う場合は、交通誘導者を配置すること。
3 作業場所から十分に距離をとった場所に、作業中であることを示す標識を設置すること。
4 労働者に保護帽を着用させること。