4階建の建物の窓の外側を清掃中、乗っていた脚立が庇から転落して死亡した。
業種 | ビルメンテナンス業 | |||||
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事業場規模 | 100〜299人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 建築物、構築物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 墜落、転落 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 防護措置・安全装置の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 防護・安全装置を無効にする |
No.101565
発生状況
4階建の建物の窓の外側を清掃中、被災者は窓の外側にある庇(張り出し幅1.10m)から11.60m下の地上に転落して死亡した。当該建物の窓清掃では、窓の外側は庇の床面に脚立を立てて清掃を行っていたが、庇は高さ0.33mの立ち上がりしかなく、安全帯も使用していなかった。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | 当該建物の4階の窓の外側の清掃作業を、幅が狭く、防網や手すり等のない庇の上で、安全帯を使用する等の墜落防止措置を取らずに作業していたこと。 |
2 | 高所作業を行う作業員に対し安全帯の使用や保護帽の着用に関する一般的な墜落防止措置の指導に留まり、高所作業の現場ごとに適した有効な安全帯の使用方法や、親綱の設置等の墜落防止措置について、組織的な検討がなされておらず、現場の作業員任せになっていたこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | 高所作業を行う場合は、手すり、防網等を設け、必要に応じて親綱を張り、安全帯を適正に使用させる等の墜落防止措置を徹底すること。 |
2 | 作業現場においては、事前に高所作業等、墜落の危険のある作業場所を確認し、手すり、防網等の設置、安全帯の適正な使用と親綱の設置等、作業場所に適した墜落防止対策を確立し、当該作業員に周知徹底すること。 |