資材置場進入路の小石を撤去していた際、小石等を積み込むためのダンプトラックが後方確認せずに後進してきて轢かれ、死亡した。
業種 | その他の建設業 | |||||
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事業場規模 | 5〜15人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | トラック | |||||
災害の種類(事故の型) | 激突され | |||||
建設業のみ | 工事の種類 | |||||
災害の種類 | ||||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 部外的、自然的不安全な状態 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | 安全措置の不履行 |
No.101563
発生状況
資材置場の進入路に散乱していた小石等を撤去するため、道路上に小石等を数箇所に集めてダンプトラックの荷台に積み込む作業を、被災者を含む3名で行っていた。被災者は小石等を集める作業を担当していた。作業の効率化を図るため、ダンプトラックは後進しながら数箇所に集められた小石等を積み込んでいた。すべての小石等を積み込んだあと、土砂廃棄場所へ運搬するため、ダンプトラックが上り勾配13.2%の道路をバックで上った。運転者は後方を確認しなかったためダンプトラック後方にいた被災者に気付かず、被災者が轢かれた。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | 運転中のダンプトラックに接触するおそれのある箇所へ、労働者を立ち入らせない等の接触防止措置が講じられていなかったこと。 |
2 | 運転者が後方を確認せずにダンプトラックを後進させたこと。 |
3 | ダンプトラックの種類および能力、荷の種類および形状等に適応する作業計画が定められていなかったこと。 |
4 | 作業指揮者が定められていなかったこと。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | 運転中のダンプトラックに接触するおそれのある箇所へ労働者を立ち入らせない等の接触防止措置を講じること。 |
2 | ダンプトラックを後進させる場合は、後方の確認を徹底すること。 |
3 | ダンプトラックの種類および能力、荷の種類および形状等に適応する作業計画を定め、かつ、当該作業計画に沿って作業を行うこと。 |
4 | 作業指揮者を定め、作業計画に基づく作業の指揮を行わせること。 |