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労働災害事例

冬季のロードサービス業務において救援車両が立ち往生し、十分な防寒着を着ずに徒歩で救援に向かい、低体温症となり死亡した。

冬季のロードサービス業務において救援車両が立ち往生し、十分な防寒着を着ずに徒歩で救援に向かい、低体温症となり死亡した。
業種 道路貨物運送業
事業場規模 5〜15人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 高温・低温環境
災害の種類(事故の型) 高温・低温の物との接触
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 保護具、服装等の欠陥
発生要因(人) 生理的原因
発生要因(管理) 保護具、服装の欠陥

No.101559

発生状況

 積雪のため林道で車が立ち往生したとの救援要請により、被災者は同僚2名とともに車両で救援に向かった。救援要請があった現場に救援車両が到着したが、救援車両も積雪のため動けなくなった。被災者らを救出に向かった除雪車も積雪のため動けなくなったため、被災者と同僚1名が救援車両から降り、除雪車の救援に徒歩で向かった。その後、除雪車までたどり着けなかったため救援車両に引き返したが、その途中、被災者は体力の低下により自力歩行が困難となった。もう一人の同僚を呼ぶため、同行していた同僚は被災者をその場で待機させた。その後、被災者は低体温症で死亡した。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
1 移動距離および移動に要する時間等を十分に確認、検討せず、気温が低い中、雪深い林道内を徒歩で移動したこと。
2 十分な防寒着を用意および着用していなかったこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
1 低温環境下での長時間の移動はしないこと。
2 冬季にロードサービス業務を行う労働者に対し、十分な防寒着を常備させること。