トラックの荷台で、器具が壊れて倒れたパレットとともに荷台から墜落し、地面とパレットの間に挟まれ死亡した。
業種 | 卸売業・小売業 | |||||
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事業場規模 | 30〜99人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 荷姿の物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 崩壊、倒壊 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | 物自体の欠陥 | |||||
発生要因(人) | 職場的原因 | |||||
発生要因(管理) | その他の危険場所への接近 |
No.101556
発生状況
ガラスが入ったパレット2組(重量約1t)をトラックに積み込むため、同僚が天井クレーンでパレットを荷台上に移動させ、被災者が荷台の上で補助していた。パレットが荷台中央のスタンションに固定されていることを2人で確認したが、パレットを固定していたスタンションのフックが折れたためパレットが倒れ、被災者に激突した。被災者はパレットとともに荷台から墜落し、その際に地面とパレットに挟まれ死亡した。 |
原因
この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。 | |
1 | トラック荷台に重量100kg以上の荷を積む作業において、作業指揮者を選任しておらず、スタンション等の器具の点検も行っていなかったこと。 |
2 | 天井クレーンによる荷の積み込み作業に係る作業手順が定められていなかった。 |
対策
類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。 | |
1 | トラック荷台に重量100kg以上の荷の積卸し作業を労働者に行わせる場合は、作業指揮者を選任し、当該作業を直接指揮させるとともに、作業開始前に使用する器具及び工具を点検させ、不良品は取り除かせること。 |
2 | 労働者が荷役作業を安全に行うことができるよう、荷の積み込み作業に関わる作業標準を作成し、関係者に周知・徹底させること。 |