カビ取り用洗剤を使用した作業による次亜塩素酸ナトリウム中毒
業種 | 食料品製造業 | |||||
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事業場規模 | 300〜999人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101555
発生状況
本災害は、食品製造工場における壁のカビ取り作業後に発生した。 製造工場の通路において、次亜塩素酸ナトリウムを10〜12%含有するカビ取り用洗剤を使用して、通路の壁のカビ取り作業を行なっていた際に、汚れの落ちが悪いため、通常500倍に希釈して作業するところ、洗剤を希釈せずに原液のまま使用した。帰宅後、息苦しい等の症状が発生したため病院を受診したところ、次亜塩素酸ナトリウム中毒と診断された。 |
原因
1 | カビ取り作業を行う際は、洗剤を水で500倍に希釈してから作業するようにあらかじめマニュアルで定めていたにもかかわらず、マニュアルで定められた作業手順を守らず、洗剤を原液のまま使用して作業を行ったこと。 |
2 | 次亜塩素酸ナトリウムの危険有害性に関する認識が不足していたこと。 |
対策
1 | 次亜塩素酸ナトリウムを含有する洗剤を使用して行う清掃の業務においては、マニュアルで定められた作業手順を行わせるよう徹底し、再発防止に努めること。 |