バキューム車タンク内の清掃作業中におけるキシレン中毒
業種 | 清掃・と畜業 | |||||
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事業場規模 | 16〜29人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101546
発生状況
本災害は、バキューム車タンク内の清掃作業中に発生した。 被災者がバキューム車タンク内での清掃作業中、タンク内部から異音がしたため、同僚がタンク頂部のマンホールから覗き込んだところ、仰向けで倒れている被災者を発見し、救急車で搬送した。診察の結果、キシレン中毒と診断された。また、タンク底部に溜まっていたキシレンが被災者着用の雨合羽のすき間より頭から背中にかけて入ったため、頭部及び背部に化学熱傷を負った。 |
原因
1 | タンク内の清掃作業を行う際に、作業手順を遵守せずに有機溶媒を使用したこと。 |
2 | 被災者が有機溶剤を使用することを会社に報告していなかったこと。 |
3 | 適切な保護具を装着していなかったこと。 |
4 | 労働者に対し、有機溶剤の使用に係わる危険性や有害性等の周知、安全衛生教育が不十分であったこと。 |
対策
1 | タンク内清掃作業を行う際は、作業手順を遵守すると共に 有機溶剤中毒による労働災害を防止するため、有機溶剤等を使用しないよう徹底すること。 |
2 | 労働者個人の判断で有機溶剤等を譲り受けることを禁止し、その徹底を図ること。 |
3 | 有機溶剤を使用したタンク内の清掃を行う際は、送気マスクの使用、若しくは有機溶剤の蒸気を十分に排気する能力を有した全体換気装置の設置及び有機ガス用防毒マスク使用の措置を講じること。 |
4 | 有機溶剤作業主任者技能講習を終了した者から、当該作業主任者を選任すること。 |
5 | 関係労働者に対し労働衛生教育を実施すること。 |