酢酸エチルの入った金属コンテナ内に転落し、死亡
業種 | 化学工業 | |||||
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事業場規模 | 30〜99人 | |||||
機械設備・有害物質の種類(起因物) | 有害物 | |||||
災害の種類(事故の型) | 有害物等との接触 | |||||
被害者数 |
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発生要因(物) | ||||||
発生要因(人) | ||||||
発生要因(管理) |
No.101542
発生状況
本災害は、酢酸エチルのサンプリング作業中に発生した。 屋外のコンテナ置場において、酢酸エチルが300リットル入った金属コンテナ(縦、横約1m×高さ約1.3m、上部の開口部内径394mm)の内部に倒れている被災者を発見した。解剖の結果、気道障害が認められ、死因は不詳の外因(腐食作用のある何らかの物質を吸引したことによる窒息ないし中毒の疑い)と診断されている。 品質管理のサンプリングのためコンテナ上部に上がった被災者が、コンテナ内に落とした携帯電話を拾おうとして転落したものと予想される。 |
原因
1 | サンプリング作業の手順が確立されていなかったため、サンプリング方法が作業者任せとなっていた結果、被災者がコンテナ上部に上がり、コンテナ内部に転落したこと。 |
2 | 有害物質を取り扱う作業中に防毒マスク等の保護具の着用が徹底されていなかったため、被災者は防毒マスクを携帯していただけで、着用はしていなかったこと。 |
3 | 使用している有害物の取扱について十分な教育を行っていなかったこと。 |
対策
1 | 有害物質を取り扱う作業において、作業手順書を作成するなどして、統一した方法により、作業員全員が安全に作業できるように管理すること。 |
2 | 有害物質を取り扱う作業について、作業員に保護具の着用を徹底させること。 |