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労働災害事例

被災者はトラックステーションにトラックを駐車させたが、翌日、トラック荷台上で荷物と仕切り板との間に挟まれて死亡していた。

被災者はトラックステーションにトラックを駐車させたが、翌日、トラック荷台上で荷物と仕切り板との間に挟まれて死亡していた。
業種 その他の道路貨物運送業
事業場規模 30〜99人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 荷姿の物
災害の種類(事故の型) 崩壊、倒壊
被害者数
死亡者数:1人 休業者数:0人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 部外的、自然的不安全な状態
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) その他の不安全な行為

No.101535

発生状況

 ワンマンで13.5トントラックを運転する被災者は、運転途上に休息のため22:38トラックステーション駐車場にトラックを駐車させた。所属事業場の依頼で翌日9:00頃トラックステーションの店員が被災者のトラックを確認したところ、トラック荷台に垂直に立てられていた荷(スチール製ロッカーの部品(高さ238cm×幅63cm×厚さ4cm)、14枚、重さ30s/1枚)と木製仕切り板(高さ203cm×幅90cm×厚さ1cm)がトラック後方に20度ほど傾いており、被災者が荷と仕切り板の間(30cmほど)に体全体が挟まれているのを発見した。被災者は胸部圧迫による窒息のため死亡と確認された。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
 本災害は、事故の目撃者がいないため状況からの推測になるが、トラック荷台に立てられていた荷と仕切り板がトラック後方に向かって傾いていた状況から、被災者はトラックステーションに駐車時に、傾いた荷を垂直な状態に戻そうとした際に挟まれて被災し、窒息死したものと思われる。
 原因としては、荷が後方に傾くおそれのある積み方となっていたこと、および挟まれるおそれのある荷の間で積み荷の荷揃え作業を行ったこと、と推測される。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
 荷が傾くおそれの少ない積み方を荷主とともに検討し、荷の固定方法も含めた作業手順を定め、作業員の教育を行い、実行させること。また、夜間の一人作業の危険性を踏まえた作業指針を作成し、非常時の連絡系統等を明確にしておくこと。