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労働災害事例

クールボックスを1階に降ろす作業中、搬送機に異常が生じたので手動にして強引に押したところ荷が手前に倒れ、作業員3名が負傷。

クールボックスを1階に降ろす作業中、搬送機に異常が生じたので手動にして強引に押したところ荷が手前に倒れ、作業員3名が負傷。
業種 その他の道路貨物運送業
事業場規模 300〜999人
機械設備・有害物質の種類(起因物) 機械装置
災害の種類(事故の型) 崩壊、倒壊
被害者数
死亡者数:0人 休業者数:1人
不休者数:0人 行方不明者数:0人
発生要因(物) 作業方法の欠陥
発生要因(人) 職場的原因
発生要因(管理) その他の不安全な行為

No.101533

発生状況

 事業場の倉庫2階で、クールボックス(縦109×横109×高さ200cm重さ300kg)2個を専用の垂直搬送機で2階から1階に自動運転で降ろす作業を行っていた。クールボックス2個を専用の受け台に乗せ、稼働ボタンを押したところ、すぐに異常を知らせるランプが点灯した。直ちに手動運転に切り替えたが、受け台の左側だけ降下して傾いて止まったため、3名で受け台を手で強引に奥に押したところ、受け台が爪から外れて落下した。載っていたクールボックスのうち1個が手前に倒れ、労働者の1人は足を挟まれ、1人は右肩に当たり、1人は後ろ向きに転倒して負傷した。

原因

 この災害の原因としては、次のようなことが考えられる。
 垂直搬送機に異常が発生した場合の対応(作業手順書)が整備されておらず、また、垂直搬送機の使用に係る安全衛生教育および訓練が実施されていなかったこと。

対策

 類似災害の防止のためには、次のような対策の徹底が必要である。
 垂直搬送機に係る作業手順をまとめた作業標準を整備し、手動運転への切換え等の非定常時の対応や連絡体制等について教育し現場訓練も実施すること。